わたしの内出血

頼むから静かにしてくれ

街へ出ようよ

『花に嵐のたとえもあるぞ、さよならだけが人生だ』 井伏鱒二 春は旅の季節である。 個人的に。 人は、出会った時から、すでに別れている。 別れという一直線の結末に向かって、遅かれ早かれ進んでいく。 春に咲く花の運命が、散りゆく以外に無いように。 な…

今日までそして明日から

自己肯定感が低い。 という問題に対して、真剣に向き合って、ある程度の最適解を見つけざるを得なかった就職活動期から早三年だが、 私の実存的危機はまだ一部しか解決されていないのだろうと思う。 人格形成に問題がある。 1番目の子供だったから「かわいい…

The Godfather

電子の波を漂う、残酷な言葉や噂が 面白おかしく流布されていく現状に耐えられず X(旧Twitter)を一時アンインスールした。 仮想敵と戦わないことを選んだ、少し心が軽くなった。 いい加減な奴らが、言いたいことを言って人を傷つける世界で 「言いたい奴ら…

Modern Love

こんばんは、2023年12月12日の23時19分です。 私はなんとか生きています。 「あれだけ死ぬ死ぬ詐欺してきたのに大丈夫かよ笑」 と自分でも思っていますが 生きることは多分尊いことだと思うので自分を否定せずに行きたいです。 これまでたくさんの遺書を残し…

映画

私は映画が好きだ。 本も音楽も好きだが、とりわけ映画が好きなのだ。 映画が好きな理由はたくさんあるけれど、特別な理由があるわけではない。 カルチャーの手段として様々なメディアがあるが、「好きだ」と自信を持って言えるメディアが映画だっただけだと…

スーパー、スーパーサッド

「幸せになってね」 わたしってそんなに幸せでなさそうに見えるのか、な。 わたしはとても幸せであるし、これ以上幸せになる必要なんてないのにな… 人はなんでも求めすぎなのね。 でもちょっぴり、嬉しかった。 好きな人の幸せを全力で願うことの美しさ、わ…

上海ハニー

最近、自分が激しく幼児退行しているように感じてしまっていた。 何か可愛いキャラクターが好きになったり(それはつば九郎やちいかわのような)、 脳筋ゴリゴリ物理否定の映画をたくさん見ちゃったり(それはワイルドスピードのような)、 社会的制約を離れ…

Paris 1919

「二十五まで生きるの」と彼女は言った。 「そして死ぬの」 一九七八年七月彼女は二十六で死んだ。*1 最近の恋愛に関して話しておこうと思う。 確かなものは現在であり、過去は訴求できない。 だからこそ、いまの所感を残しておきたい。 今私は医者と付き合…

愛について

「君が幸せそうにしている姿を見ているだけで、幸せだった。」 そう言われた。 完璧な時間が存在した。 空間が、時間が、止まっているかのようだった。 土曜日の夜9時前 酔い覚ましに入ったジャズバーで音楽を聴き、評論を読んだ。 空間を楽しんだ、週末の新…

Fame

君に話したいことがたくさんあるんだ。 この世で一番大切なものはカネ、なのかも知れない。 時に命すら投げ打ってしまう人もいる人だ。 しかし カネ=幸せ ではないことは誰しもが考える話だろう。 もちろんあって困らないことだし、ないよりはあったほうが…

正しい街

「真面目な人なんだね」 と言われて少し嬉しかった。 私は自分のことをちっとも、これぽちもメンヘラだと思っていない。 たぶん、 すこし、人よりも、恋愛に一生懸命なだけなのである。 すこし、人よりも、恋愛に真面目すぎるだけなのである。 そんな私が恋…

She’s Leaving Home

ストレスフルな社会を今日も生き抜いている。 気がつけば大人になっていた、まだまだ親にも社会にも甘えていたいのに、気がついたら歳を食っていた。 無念、難しい、だんだんと責任を感じるようになってきた、責任という言葉が怖い、 もはや社会の誰からとの…

透明少女

私の夏は不在だった、 彼は夏が来る前に去り、そして夏が終わった後にもう一度去った。 失われたというよりも、損なわれたと言ったほうが近い、 もともと存在しなかったようなものだから。 恋愛はしばしば私を困らせてきた、そのような記憶に思いを馳せる。 …

サラバ、愛しき悲しみたちよ

いまShift+Cでコピペ出来なかったことに気がついた、くらいにはMacを触るのは久しぶりだなと思ったところだった。 Macを開くのは何か私がものを描こうとする時であるし、大抵それは何か心に触れる文学作品を読んだ後である。自分が小説家になったかのように…

アナーキー・イン・ザ・1K

誰かの繊細な祈りを永遠にしたい 私はこれから死にゆく運命である、と言うのも運命は変えられない。 永遠の命など存在しないし、望むべきではない、 形あるものはいつか崩れゆくが故に美しいのだと思う。 かつて、摩天楼の美しい憧憬を目にしたことがある、 …

家族構成

家族、という存在は非常に難解である。 家族であっても他人であるし、完璧に理解することなどできない。 家族であることを理由に、必要以上に干渉してしまうしされてしまう。 人間、この世に生を受けた以上、一生孤独である。 家族であっても他人であるし、…

I've Never Been In Love Before

So please forgiveThis helpless haze I’m inI’ve really never beenIn love before だからどうか許してほしい 私の中のどうにもできない陰りを、 ほんとうに、これまで恋におちたことがないのだから この前チェット・ベイカーを描いた「ブルーに生まれつい…

フランシス・ベーコンエッグ

時は全てを破壊する 辛いことがあった後の 「考えすぎだよ」 「引きずり過ぎだよ」 なんて友人の言葉は全部無視して仕舞えばいい。 時間というものが、存在というものが 確かであるという証明が「現在」でしかないのなら、 時間が私を、貴方を、「癒す」こと…

猟奇的なキスを私にして

それを分け合って 誰と向き合うの? ありがたいことに人生がうまく回っている。 学生時代、自分の幸せや自分の幸せの捉え方に満足がいかなかった私はずっと堂々巡りで悩み続けていた。 正しさをどこに求めるのか? いや、どこにも求めなくていいのではないか…

月と六ペンス

感情には理性のあずかり知らぬ理屈がある 職業は何ですかって聞かれた 「ポール・ゴーギャンの前職と一緒です」って言っておいた、ちょっとかっこいいでしょ。 ポール・ゴーギャンは家族を捨てて画家になった。 画家にならざるを得なかった。 株式仲介人を経…

Hallelujah

社会に復帰して一ヶ月が経過した。 なんだかあっという間な気もするけれど、 働いていない頃の自分が想像つかないほど、昔にも感じる。 まずは手始め、働きたくなさすぎて海外留学からワーホリ、世界一周旅行記などを読みまくってめちゃくちゃ寝不足で出勤し…

イン・ザ・サン・アゲイン

人はまた幸せになりたいと思うから、また頑張るんちゃうんかな そうかもしれない。 私が幸せだなって思った瞬間って、いつだろう? …… 受験勉強が終わって、勉強机を解体した時 ドビュッシーの「アラベスク二番」を聴きながら、コーヒーを飲んだ午後 母と資…

Moonchild

She's a moonchildGathering the flowers in a gardenLovely moonchildDrifting on the echoes of the hours 彼女は月の子供 庭の花々を摘んでいる 愛らしい月の子供 時の言霊の間を漂う 「バッファロー'66」という映画をやっと見た。 この映画は1998年公開、…

OH!ブルーベリー

久しぶりに文章を書いてみたら結構心地が良かった。 私はわかりやすい人間なので、1度言葉にしたらもっと言葉にしてみたくなってしまった。 今日はとてもいい日だったので記録を残しておこうと思う。 2021年9月19日は日曜日だった。 1年前の今日、私は飲んだ…

Happy Together

【身の上話】 結構カルチャーには触れているんだけど、多分自分で見たり発信するよりも他人の意見に触れている時間の方が長い。 そろそろやめようと思う。 珍しく音楽と映画と本の話をします。 「タートルズ、なんて名前をバンド名に名づけるのは馬鹿げている…

ネトゲ廃人シュプレヒコール

リアルの世界は明日も 僕抜きに機能して回る 自由が丘の嘘みたいな嘘の街を思い出した 全てが張りぼてで、理想的に作られた街、 その中にあるトゥモローランドだけなぜか本物に見えた。 なぜだろう? トゥモローランドが似合う大人にはなれていない。 自由が…

Dance,Dance,Dance

冬になったらエッグノックを作ろう、 ポトフを煮て、赤ワインを飲んで、なんだか硬めのパンを食べたい 神様なんて信じていないけれど。 人はいつでも未来を生きている、未来への予防線。 まじあっちいのに欲しいのは秋服だし、 今年のクリスマスも一人で迎え…

ジュビリー

歓びとは 誰かが去るかなしみを 胸に抱きながらあふれた 一粒の雫なんだろう ka7788.hatenablog.com 忘れることは生きること 人は忘れることはない、思い出せないだけ 出会うために別れるのだと、 私の人生を支えてきた言葉はいくつかあるが、 別れることが…

カリフォルニア・ガールズ

人生はメタファーの連続なのかもしれない、と思う。 そう思うことがある。 昔、高校生の時の話 「若きウェルテルの悩み」を読んだ時のことを思い出した。 ゲーテによる著作、厨二病をくすぐる純愛とそれにまつわる自殺の話。 実際に話が面白かったとか、そうい…

いちごパフェが止まらない

「私が好きな事」に「パフェを作る事」を追加したい。 パフェを作る事は、実は建築と似ている、 大抵の人はパフェを作った経験が無いだろう。 ソースやアイスやフルーツを乗せて、一段一段を作っていく作業は、まるで素敵な家を建てるかのように思われる。 アラ…