わたしの内出血

頼むから静かにしてくれ

コロナ禍の「パークハイアット東京」滞在記②

 

滞在から一ヶ月経とうとしてるとかまじ??

 

更新できてなさすぎて、備忘録の備忘録みたいになってるけど大丈夫かな、大丈夫か。

 

 

前回記事はこちら

ka7788.hatenablog.com

 

 

 

 

おやすみしたあと、実はうまく眠れなかった。

景気付けに白ワインを一本開けたからか、わからないけれど何回か目が覚めた。

 

11月後半の夜明けはもうかなり遅い時間帯になっている。

白むか白まないか、そんな空を眺めながらソファでうたた寝してみたり、

もう一度ベッドに戻ってみたり、いろいろしてみた。

 

何を考えてたんだろう。

多分、すごく充足したホテルステイで、これ以上幸せなことがあるのか心配になってたと思う。

若くして成功を手に入れたマコーレー・カルキンのように

若くして頂点を迎えてしまった初恋の輝きとか

今こうして過ごしている瞬間さえ、いつか失われてしまう大切なものなのであるように思えてしまって、とても切なかった気がする。

 

あとは、これは実際の話なんだけど、夜景っていうのは冬の日没後すぐが綺麗だと思う。

電通のおっさんだって、よく考えれば流石に終電前には帰っているものである。

いや、帰ってて欲しいな。

とやかく、都会の夜明けは、意外と暗いということがわかったのだ。

 

 

おはようやさん

微睡から覚めたのは確か6:40とかだったと思う。

 

本当は日の出の瞬間、太陽の光に包まれる大都会新宿を眺めたかったんだけど

流石に寝不足すぎて起きたら日が昇っていた。

 

f:id:ka7788:20201219232320j:plain

 

この日は若干曇っていたから、日の出の瞬間自体はあまり綺麗じゃなかったのかも。

これは、備え付けのネスプレッソを飲んでる様子。

これがさー、初めて使ったんだけど本当にちょうどいいサイズなんだよね!

いい感じに冷めて飲みやすくなるし、目覚めの一杯になった。

 

 

f:id:ka7788:20201219232506j:plain


パークハイアット東京のアメニティはえぐい事は前回も書いた。

飲み物に関しては、コーヒーマシンがあるのはもちろん、日本茶デカフェティー等何でもおいてある。

しかもベッドメイクの時間には全部補充されているのだ。

 

 

 

ワークアウト

友達が「カフェインを入れてから運動するとマジ痩せる!」とか変なこと言い出す。

そう、コーヒーを飲んだ後、ガチ運動タイムだったのだ、思い出した。

 

朝ごはんを食べる前に空腹のままコーヒーを注入して、出かけたのはもちろん二本目のタワーの最上階にあるプール!

 

前の日にちゃぷちゃぷしにきたけど、化粧を落としたくなかった為リベンジ。

本当にずっと泳いでるムキムキのおじさんとかしかいないガチな雰囲気なので本腰を入れて、150メートルくらい泳いだ。

 

昔水泳をならっていたけど、もう10年以上前の話なので、クロールを50メートル泳ぐだけでもかなりキツかった…。毎回息が切れた…。老化だ。

夏に宮古島に行った時も少しシュノーケリングや潜水をしただけでヘトヘトだったので、まじで鍛えようと思った。

(けどその後もちろんなにもしてない!)

 

ガチ水泳のあとは、下の階のスパへ。

これも昨日長時間入浴したりサウナ利用したりできなかったので1時間近くかけて楽しんだ。

とにかくスパがすげえんだ、本当に。どんなホテルも温泉も勝てないくらい。

 

スパにも備え付けのシャンプーやスキンケア類があるんだけど、これももれなく全てイソップ。

一本4000円くらいするんだけどなあ…。残念ながら化粧品が全て私の肌に合わず、使えなかったのが本当にショック…。

 

 

 

 

「ジランドール」での朝ごはん

 GOTOキャンペーンを使って何箇所か旅行に行ったけど、どの旅行でもホテルステイで一番楽しみにしていたのが朝ごはん!

朝ごはんのクオリティによって本当に1日の滑り出しも満足度も変わると思う。

f:id:ka7788:20201219234748j:plain

写真が有名なジランドール。

 

実は、宿泊前日まで、ジランドールでの朝ごはんは計画されていなかった。

その代わりにお部屋まで料理を持ってきてくれるはずだったんだけど、

コロナ対策の面で各所ホテルでビュッフェスタイルが中止されている為だ。

 

やっぱり朝はビュッフェに限るのでとても残念だったんだけど、なんと規制緩和でジランドールでのビュッフェが解放された日だった。

本当にラッキー!嬉しくて嬉しくてたまらなかった。

 

f:id:ka7788:20201219233719j:plain


こちらが朝食。

・キヌアサラダ

・グリーンサラダ

・ハム

・サーモンのソテー

ギリシアヨーグルト

・ベーコンとソーセージ

・シリアル

・パン

・シャインマスカットデニッシュ

 

などなど。

季節によっても変わるみたいだけどこんな感じ。

これらがビュッフェで食べ放題。

 

あとはフレッシュジュースとホットドリンクのチョイス。

それに加えてメインの卵料理をオーダーできる。

オムレツとスクランブルエッグとエッグベネディクトあたりから選べる。

 

せっかくなので、名物のスモークサーモンエッグベネディクトとオムレツにしてみた。

オムレツは具を選んでオーダーメイドできるんだけど、中身の具も好きにカスタマイズできるのがいいんだ〜。

f:id:ka7788:20201219233721j:plain

シェアしたからちょうど二個でよかった!

全体的に、お肉よりもサーモンの方が美味しかったなあ。

何度もお代わりしちゃって、朝から1日分の食事を済ませるレベルで大量に食べた…。

死ぬかと思ったなあ

 

 

人生で最強の二度寝

 

なんとチェックアウトが13時という、なんともありがたいプランだったので

もちろん二度寝した。

 

朝ごはんを食べ終わったのが多分10時前だったと思うんだけど、部屋に戻って爆睡。

寝不足アンド運動後アンド満腹後だったから仕方がないね。

 

起きたら12時すぎでした。わろた。

大急ぎで荷物をまとめて、化粧をした。

 

洗面台も大きくて二人すわっても全然余裕。

急ぎつつもやっぱり化粧だけは手を抜けない。

普段から自分の顔と睨めっこしているから、最低でも15分はかかるんだけど

友達と化粧品を交換しながら語るのがやっぱり大好きだ〜

 

かわいくなりたいとか、目頭の形の話とか、しょーもない彼氏の話とか、昔の失態とか、どうにもならないことを語るのが女の子の特権だと思う。

女の子って本当に楽しい、CANMAKE TOKYO。

 

 

 

チェックアウト、そして下界へ

身支度が終わってついにチェックアウト。

深夜にうだうだ考えていたことや切なさが一気に押し寄せてきた。

さみしい、こんなに幸せすぎて、辛い。

 

ホテル自体が高層階にあるので、高層階でチェックアウトを済ませて、そして高速エレベーターで来た道を戻った。

 

ただただ、街よりも時間がゆっくりと流れ、全てが正しく進んでいく

都会の異世界、近くて遠い世界

 

前回私はこのようにパークハイアット東京を表現したけど、まさにこの通りだった。

ホテル全体がぬくもりと丁寧さと礼儀正しさで包まれた完璧な空間。

この摩天楼は、地上とはかけ離れた桃源郷でしかなかった。

 

だから地上についた瞬間、別世界であることを強く実感したのだ。

垂直真下の世界には、ただただ新宿の汚い風がどこからともなく吹いてきて、

11月の寒さのもとに私たちは曝されてしまった。

 

絨毯が敷かれたホテル内では聞こえなかった、かかとのヒールが鳴るのを、今でも虚しい音として思い出すことができる。

 

 

おわりに、回想録として

 

まず第一に、ホテルに感謝しても感謝しきれない。

ずっと憧れていたけど、GOTOがなければまず宿泊する事はなかったと思う。

 

大体、フランス旅行にどうしても行きたくて半年以上かけて鬼のようにバイトをして

ひもじい生活をして暮らしてきた中のコロナ禍と、就活疲れ。

外の世界に何も求める気力すら起きず、内向的になっていた私を外に連れ出してくれた。

 

 

こうやって二回に分けて書いてきたからわかると思うけれど、ホテルのサービスは、素晴らしいものだった。

朝夜ごはん、スパ利用に加えてお部屋まで大きくしてもらって、普通だったら考えられない破格で宿泊した。

普通に考えて、対価として金銭が見合っていないのだ。

 

こんな下人が宿泊していいのかと何度も不安になったけど、ホテルの方々の笑顔でそんな不安は吹き飛んで100パーセントホテルを楽しめた。

 

日本人の心情は察しと思いやり

だなんて葛城ミサトが言っていたけれど、本当にその通りだと思う。

もちろん、対応やコロナ対策は抜かりなく素晴らしかった。

 

とにかく五つ星ホテルに感動しちゃって、お礼メールまで送っちゃったんだけど

コロナが去っても、何年後になるかわからないけど、また宿泊する日が来ると思う。

完全にこのホテルの魔法にかけられて、ファンになってしまったから。

 

 

思う事はもう一つある。

 

楽しい思い出は直ぐに忘れちゃって、悲しい思い出ばかり覚えている

 

人間の本来の性質だと思うし、私の癖であると一ヶ月前に書いた。

もちろん楽しい思い出そのものは今でもちゃんと思い出せる。思い出せたからかけた。

 

だけど、その思い出はやはりある程度の切なさを帯びてきているのだと思った。

勝手にエモくしちゃってごめんね〜思い出。

まあ今となってはご都合主義の非現実主義者正義感マシマシであることを自覚しているのでなんでもいいんだけどね。

 

幸せすぎると、人は悲しくなってしまう。

四国やハイアットがそうだったように、この超絶モラトリアムに大してバイトもせずに

幸せを噛みしめちゃうと、自分の未来に絶望する。

 

だけれど、これからもきっと幸せはあるし、もっと自分は幸せになれると信じるしかないのだと思う。信じないと生きていけないんだと思った。

 

私はきっとこれから、もっと幸せになれる、そう信じて生きていきたいと思う。