昔見た映画を思い出した。
アル・パチーノがタンゴを踊る夢、
女には女の香りがあっていい匂いがすると言っていった。
まるで食べ物を嗅ぎ分ける犬みたいだなと私は思った。
私は思ってしまった、
それを現実にはかっこいいと申すのかもしれない、父が涙を流していたのを思い出した。
私は眠る前に香水をつける
夢の中で会えますようにと願う私は痛いと思う、
何か私は、閉じ込められていて本能的な嗅覚に頼りたいと考えていた。
それこそが人としての実感をする唯一の手立てだとして考えたので。
あの時の芋虫の形を今でも思い出せる、
それはまるで世界に存在している唯一の意味のように見えた、
外界に向かってここにいますって言える芋虫に私はなりたい、芋虫っていうか、毛虫なんだけどね。
黄色く濁った自分の目が嫌いだ
漂白剤を目に流し込んでその味がしたの上をゴロゴロと刺激する瞬間気持ち悪いと思う
体はそこにあって私は生きている、目やにだって毎日食べてるんでしょ
うんこと一緒だ
夢を思い出す瞬間が一番怖いと思う
さっきまで自分の内側にあったのに今は空に溶けてしまっている
森山直太郎のうんこと一緒だから、彼の気持ちがとてもわかる気がしている、
何か自分から離れていくことが怖いさっきまで自分の一部だったものが解離していく、
夢は私のものじゃ無いんだって。