「あのさ、君ってさ…いやなんでもない」
「なんですか、気になるじゃないですか」
「なんかさーうん、DVしてくる彼氏いそうだよね」
バイト先の嫌いな男にふと言われた。
それもガチっぽくである、みんなのいる前で。
風呂に入りながらぐるぐる考えていた。
私の卑屈さが滲み出ているのだろうか、絶えず抱える不安が滲み出ているのだろうか。
DVを受ける女の印象ってどう言ったものなのだろうか。
私の中には、暴力に脅え、周りの目を気にして打撲痕を隠すイメージしかない、誰か模範解答をくれ。
どちらにせよ、私は卑屈であり常に不安を抱えていることは間違いがない。推論通りなら、認めよう、ムカつく男のおっしゃる通りだ。
悲観なのである。
自分を所謂メンヘラ女(世間的な意味で)だとこの方思ったことは1度もないのであるが、悲観論者なことに違いはない。
正直生きている意味がわからない、うまい飯を食って幸せだなぁと感嘆しても、そのあと絶望が襲ってくるのだ。
飯を食って何になる、楽しくなった気になって何になる、楽しいのはお前の頭だ。ってねーfeat.自分の中の自分
人生なんて煙のようなものなのだから、いつロウソクが折れるかわからない。
うまい飯を食って煙を吐けばいいのだろう、そんなことは頭ではわかっている。理解した気でいる。
しかし、絶えず自分がいる理由を求めてしまう。
自分がいる理由がないと、倒れそうなロウソクがいつも気になって息が出来ないのだ。
人生に意味なんてない。
それでも求めてしまうのだ、理由を、それを担保してくれる存在を。
依存体質であるのは、メンヘラ女か?
少なくとも現時点で存在は求めていないから弁明したいなあ。彼氏は別に欲しくねえ。
誰よりも自分のことが大好きなのだ。
生きてる自分、今日もなんとか、
無意識の、自意識。
こんな自分も嫌だから、自我を克服したくて
今日も多分眠れない。