わたしの内出血

頼むから静かにしてくれ

La Vie en rose

 

ばら色の人生 エディット・ピアフ

 

来月のカードの請求が久しぶりに10万を超えてしまった。

外出てないのに…

 

ここ最近ネットショッピングにハマってしまい、怒涛の買い物祭りをしている。

全部そんなに高くないものなのに、積み重なるとこうもなってしまうか。

8月の旅行代金、ジャニーズのオンラインライブ代金、コスメ代、新しい下着を買ったり*1様々なんですが…

 

特に家電代が圧迫している。

ついにAirPodsを買った。ついに

しかもProの方である…すぎょい。

つけた瞬間ノイキャンが作動して、時が止まった。

私だけの映画が始まった感じがする。エモいね。

 

あとはヘアアイロン

ヘアビューロン欲しかったけどさすがに5万は厳しいので諦めた…。

有名なクレイツのやつ。

サロニアのコーティングが剥げちゃってこれじゃいかんと思って買った。

 

なんだかんだで自分には必要なものなんだけどなあ。

たけえ。

 

フランス旅行のために半年以上頑張って貯金してたのに、行けそうにないからいいよね〜っていって馬鹿みたいに散在している。

本当に毎月クレカの支払い15000円だった頃に戻りたいね?

 

 

 

フランス旅行に行けないことは、私のことをかなり追い詰めている。

 

苦しい就活やバイトの生きがいとして頑張っていたのに、

コロナが流行してしまって、全てやる気がなくなってしまった。

朝6時半から夜10時までバイトしていた私はどこにいったのか…。

汗水垂らしていた私、自分の足で稼いでいた私。

 

惰性で生きている。

 

だから、フランスにまつわる文学作品や、旅行本や、映画をたくさん見ることにしている。

エア、トリップです。

授業も映画分析やフランス文化にまつわるものを履修していた。

そんな上半期だった。

 

 

そんな中で、最近出会ったのがオードリー・ヘプバーン主演の映画。

オードリー・ヘプバーン

 

実は映画オタクを自称していながら、ヘプバーンの作品は「ローマの休日」しか見た事がなかった。

というのも、みんながオードリー!オードリー!いうからなんかひねくれて「私はアンナ・カリーナ派だから!」と天邪鬼になっていたからで…。

こりゃまた恥ずかしいファッションなわけだ。

だから、この二日間くらいで数作を一気みした。

 

 

ヘプバーン自身はハリウッドの女優だ。

だからパリとは何も関係がなさそうに見えるが、実はパリを舞台にした映画に多数出演している。

麗しのサブリナ」「パリの友だち」「パリで一緒に」「シャレード」など…。

 

全世界の女子のおフランス趣味を加速させるといっても過言じゃない。

ツーリストとしてヘプバーン演じる主人公がパリに赴き、恋に落ちる作品が多い。

 

「La Vie en rose」は「麗しのサブリナ」でヘプバーン演じるサブリナが口ずさむシャンソン。伝説の歌手であるエディット・ピアフが原曲を歌っている。

 

麗しのサブリナ」といえば、ヘプバーンとジバンシィの邂逅を表す作品としても知られている。

ビリーワイルダー特有の恋愛コメディに対し、ジバンシィの優美なデザインの洋服が映えて本当に美しい。

 

前回のブログで香水とブランドの関係性について述べたけど、「パリで一緒に」には素敵なエピソードがある。

ジバンシィは世界で初めて香水がクレジットされたからだ。

香水は香りだけでなく、ブランドの世界観を忠実に再現する事が大切。

映画という「香り」がわからないものに対して、香水がクレジットされたということはなんだかブランドにとっては大変名誉だと思いませんか。

 

まあここまでつらつらと書いてきたけど、

やっぱり私は数作見てて「オードリーに憧れる」ことはなかった。

もちろん本人はとても美しいし、後年は慈善事業に励んでいたことはよく知っている。

 

 

でも、世の中の女の子が彼女に憧れるのはとても時代錯誤な気がする。

麗しのサブリナ」は所謂パパ活女子の話だし、「ティファニーで朝食を」なんて彼女のキャリアを揺るがすレベルのスキャンダラスな役柄、高級娼婦である。

 

他の作品も大抵相手は40超えたおじさんばかり。

Metoo 運動やフェミニズムが高揚する世の中で、オードリーが好き!だなんてかなりファッションな気がするのだ。少なくとも彼女が演じている「映画の中の」彼女においては…。

 

まあ顔が可愛いからなんでもいいんだけど。

ドヌーヴやBBがMetooに苦言を申したことに対して、世間は批判するくせに、若さを売りにして甘い蜜を吸う女が許せないだけなんですね。

 

汗水垂らして稼いだ私の貯金と、そこにお金の価値はなんら変わらないよ。

でも、確実にそこには擦り切れていく何かがある。悲しくなってしまう。

 

ティファニーで朝食を」食べたいと思っている女子の中に、さて本当に本作を見た女子はいるのだろうか?

彼女、ニューヨークのティファニーの前で、自分のお金では買えないネックレスを見ながら、

所詮デニッシュを齧っている御身分な訳だよ。

 

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*1:ノンワイヤーのやつ買ったら、アンダーガチガチなのに胸パカで泣きました