何かを考えることが怖かった。
ので、とりあえず寝てみることにしたら1日18時間くらい寝てしまった。
昔から不思議に思っているんだけど、寝ている間も何となく時間の流れってあるよね。
本当に眠たくて、ああ10時間経ってた!みたいなこともたまにあるけど
18時間寝ている間、何となく時間の流れを感じるくらいには長かった。
霧の中のような夢を見て、雲の中で息をする。そんな感覚がずーっと続いていく感じ。
楽しいことはあっという間に過ぎるって言うけど、それと一緒なら多分18時間の睡眠はそれなりにながいし、それなりに苦痛だった。
まったく大層なご身分である。
しかし、それでも寝ていたかったのは、起きて思考を保っている方が苦痛だったからなのです。
それでも何かを考えようとすると、睡魔に襲われてしまったのは自己防衛なのです。
生きている世界に目を向けるのはとても辛い。変化は怖い。人と違うのは、恐ろしい。
誰かの視線は、言葉は怖い。
それに対して、自分が何を考えているのか、自分が理解するのが怖い。
だからこそ自分に優しい音楽をかけて、眠りの中に逃げ込む。
今年も論文の季節がやってきて、締切におわれているのだけど、煮詰まって寝てしまった。私が寝ている間に誰かの熱愛報道とか、スポーツの速報だとか、誰かと誰かが××だとか、本当にどうでもいい、のにどうでも良くない。
どうでもいいことにどうでも良くないって、訴えたいのが人間の性なんでしょう。本当にどーーでもいいのにね。
夕方頃1度起きて、仕方なく論文を印刷しに行った。
コンビニの帰りの夕日が綺麗で美味しそうだなあと言うのが、せめてもの感情の、美しき反抗。