わたしの内出血

頼むから静かにしてくれ

AH!

 

「明日には君もスーパースター!」

テレビ言う それって大ウソだね!

おべっかありがとう

一発殴ってもいい?

Ah!

 

ラクサスというサブスクサービスがある。

月額6800円でブランドバッグを借りたい放題。

ロエベセリーヌも、もちろんシャネルもディオールもなんでも借りられる。

流石にバーキンは無いだろうが。

 

昔、バーキンを女性に一ヶ月間渡したら顔が変わるのか?というテレビの企画がやっていたが、一ヶ月後には自信を持って背筋が伸びていた印象がある。

 

ブランドという価値が、女を輝かせる。

ブランドに裏打ちされた価値が、自信を持たせる。

 

まあ、わかる。

ブランド品で心の持ちようが変わるのならば、ブランドに自分なりの価値を見出し、心が豊かになり本人が満足するなら良いのだ。虚しくもあるけど。

 

本当に自分がそれが良い!と思うならば、思える自信があるのならば、まだ良いのだ。

 

 

問題は宣伝文句にある。

「30越えてそのバッグ、恥ずかしくない?」

 

曖昧だったけど、こんな感じだった。

なんてひどいんだ、考えたライターのお尻を叩きたい。

 

顧客に対し、他者と比較させ惨めにさせ、購買意欲を高めさせる。

本当に良いサービスならば、そのサービスの強みを見せれば良いのに、人の心理に漬け込むのはやめてくれ。

 

広告を見た瞬間、自分のバッグを否定される。

それはつまり良いな!と思ったセンスや価値観、幸福論を否定される事なのだ。

 

そんな理由で持ったブランドバッグになんの真価がある?

結局人は劣等感を持って生きていくしか無いのか。

 

トレンドに、肩書きに、経済に支配された私達。

常に「良い」自分へ、理想の自分へ。
そんなものはこの腐った世界が作り出したまやかしでしかない。

 

誰が高い方が価値があると決めたのだろう。

誰が痩せていて可愛くて、美しい方がいいと決めたのだろう。

誰が巨乳を、二重を、痩身を、「美」としたのか?

 

全ては経済だ。

良くなろう、良くなった方が自分は正しい

と人間に思わせる事で物質経済、資本主義は成り立っているのだから。

 

 

君は「ファイト・クラブ」を見た事があるだろうか。

これは、物質主義に囚われた男の話。

 

「中にはすべて入ってた
CKのシャツ
DNKYの靴
アルマーニのタイ」

「お前は“物”に支配されている」

 

ブランド品に囲まれる事で、高級北欧家具を磨く事で、自分よりも不幸な人間を見る事で男は癒される。

 

他者と比べ、経済に翻弄され、そしてひどい不眠症、謎の男「タイラー・ダーデン」の出現。

 

そして、クソッタレの世界を、全てをぶっ壊せ。

 

そんなお話。

 

 

私は痩せていないと落ち着かないし、可愛く無いと鏡を見るたび落ち込むから努力しようとする。

 

毎日唇の色が気になるし、顔のむくみが気になるし、食べすぎたから太るかな、とか考えてしまう。

 

私は唇の色素が薄いから、新しくまたリップを買ってしまう。より良い唇を求めて。

 

でもそれが良いと思ってるからする。

なるべく自分の価値観を大事にしている。

どれだけピスタチオカラーが流行っても、「好きな緑」の服を着るようにしているから。

 

 

しかしそんな価値観すら、刷り込まれたものであるとするならば?

めくるめくインターネットの情報社会に取り残されているとしたら

どうやって、生きれば良い?

 

ラブサマちゃんはこういうぜ

「アーーーーーとしか言えなかった。 」ってね!

 

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