わたしの内出血

頼むから静かにしてくれ

空洞です

 

 

「Enter the void」なんですよね、実際。

 

友人の言葉、

 

 

空洞、ただそこに空っぽな自分が存在しているだけ

そんな感じがしている。

 

残酷に恋が終わっていく。

死、に向かって行っている。

そんな姿を目の当たりにして、春の訪れを感じている。

 

春っていうのは全ての生命が萌え盛る季節だけれど、すごく辛い。私。

これは毎年の話ね。

 

一気に冬が訪れるときのああさむい!っていう感じよりも、少しずつ太陽が地表を温めて、少しずつ土の中で生命が芽生えて、少しずつ心が蝕まれていく感じのなかで、だいたい私は死んでいる。

 

この季節は昔から体調とかメンタルを壊しやすい。

年末年始の大忙しの先に、出会いとか別れとかがやってきて、毎年何かが変わってしまう。

形が変わると、心がびっくりしちゃう、変化が多すぎて、バグる。

 

大学生活のなかでは春の変化って、それまでの人生に比べてクラス替えとかなかったから、わりと少なかったけど、

今年は様々なことが急速に変化したり、なくなっちゃったりするんだろうな。

 

 

それがとてもとても、寂しい。

寂しくてたまらない。

もうそこそこの大人になってきたので、人間関係や自分のメンタルを誰かのせいにしたり、それで自分を傷つけたりすることはだいぶ少なくなってきたとは思う。

 

だから、終わりゆくものに対して、何かあらがったりするのはもうやめようと思っている。

もうそれはどうしようもないことだから。

完全に、死んでしまったものを追いかける気も、ない。

 

 

ただ、ただ、ただ、空洞、Void。

寂しい、いつか忘れてしまう、ということが寂しい。

 

 

寂しくて寂しくて、忘れてしまうことに争うこともできないことを嘆いた。

泣いてしまった、実際。泣かずにいられなかった。

 

相手の目を見て、ずっとずっと私の目に焼き付けておきたいと最後までじっと目を見つめていた。

この上なく見つめていた。

美しい、大好きな目を見つめていた。

「美しい」と口に出していた、目を逸らした瞬間、恋が死んだ。

落下した、死という一直線。

 

そしてそれが二度と現れないこと、現れない瞬間であること

そしてこの一分一秒経過する中でもどんどん忘れて、風化してしまっていること、そうなるだろうという実感。

 

全ての時系列で、全ての空間で、あったであろう現実やなくなってしまう未来や、知る前の自分のことを想像して、やはり寂しくなってしまった。

 

辛くて自分がかわいそうだとか、そんなのはないし後悔は一ミリもしていない。

ていうか、わたしは一ミリも悪くないからだ。

一ミリも不幸だと思っていないからだ。

 

何故なら、恋は死んだけど愛は死んでいなかったからだ。

誰かの弱さや苦しみを含めて、全て愛で包んでしまった事実は変わらなかったからだ。

 

恋が欠落した、空洞の中で、行先を失った愛だけがぷかぷか

全力で人生にぶち当たって、それが普通にうまくいかなくて、

結果空洞に支配されているだけの空気人形だよっていうことがいいたい。

 

恋が欠落した、空洞の中で、行先を失った愛だけがぷかぷかと浮いている。

人生は素晴らしい。

 

 

 

ぼくの心をあなたは奪い去った

俺は空洞 でかい空洞

全て残らずあなたは奪い去った 俺は空洞 面白い

バカな子どもが ふざけて駆け抜ける

俺は空洞 でかい空洞

いいよ くぐりぬけてみな 穴の中

どうぞ 空洞

 

 

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