昔、高校生のときだったと思う、
「これからの人生計画」を授業で書かされたのを
思い出したのは生保一般課程の試験勉強をしていたからだ。
金融業界(しかも証券という)についている以上、お金の工面に関して、即ちお金を使うイベントについて色々勉強しなければいけないらしい。
生命保険っていうのは、それこそライブイベントに対する備えであり、抗いである。
残念ながら、私は人生に対する理想やお金に対する執着があまりない、今のことしか見えてないし将来のことが分からない。
だから、お客さんの気持ちを理解するのは結構大変だ、頭の片隅の知識で営業をしている。
そして、高校生の時を思い出す、
私は全く人生計画が描けなかった、1ミリも。
とりあえず「大学」生活に憧れていたので、書いてみた。
就職大学というのが当たり前の文系学部だから、「就職」と書いてみた。
でも、そこから先が全く見えなかったのだ、「就職」に関しても、そもそも働きたくなかったから「何」に「就職」するのかも全く。
周りの友達は、スラスラとかけていた。
広告代理店に就職して、バリキャリで結婚は30過ぎてからでいいとか、
CAになってパイロットと結婚して、毎年ハワイでバカンスをするだとか、
そもそも一般職でいいから結婚は20代のうちにしたいとか、
ネタでも「玉の輿」でずっと温室暮らしをしたいだとか、
私は全くそういうのがなかった。
ネタでもなかった。
生保の試験はこうだ、一般的なライフスタイルとして旦那は30、妻は28で結婚。
翌年には子供が生まれる。子供は2人で末子が大学を卒業する時、妻は56歳になる。
そこから旦那と2人で20年間、夫婦生活を営む。
私は全くそういう実感がわかなかった。
まるで霞のようだ、結婚をしたいだとか、子供が欲しいだとかそういうのがない。
「就職」もかなり大変だった、
存在しない理想や野心と言ったものを作り出して就活してたからだった。
人生計画がしっかりしている就活生はすごく魅力的に見えた、私もそういう人を採用したいと思う。
だから30〜40社落ちたんだと思う。
そうだと思う。
結局やりがいだとかステータスと言ったものは無視して、今の私が求めている孤独な暮らしを手に入れることが手っ取り早い職業に着いた。(それはそれでとても満足している)
でも次の段階は?
お先は真っ暗でもない、ただレールもけもの道も何も無い、ただの一直線。
ちなみに、今のところ高校生の時の理想を実現できている人はどれくらいいるのだろうか?
玉の輿はネタとして、私の周りの友達は大抵私よりもレベルが低い大学に進学したし、CAを目指してた彼女は残念ながらそういう状況には無い。
理想は理想として、それ通りに行く訳では無い。
理想なんだからいくらあっても構わないのだろうが、それすらもない虚無なのだ。
霞を喰っている、そういう執着がない
そういう執着を持ちたくもない。
でも、たまに自分がとても、何も無い人間のように思われる。
いつか霞になって、喰われてしまうのを待っているかのように。